ビワ葉エキスの育毛効果

 

ビワは古くからある植物で名前は聞いたことがある人がほとんどでしょう。

 

一方、実物を見たことがある人はそう多くないかもしれません。

 

オレンジ色の果肉は食用としても用いられることがあります。

 

葉っぱの方は色々と薬効があるので、植物由来の民間療法薬として用いられていた時代もありました。

 

現在でもビワ茶として効能を期待した飲料として利用されることもあり、私たちの生活に取り入れられています。

 

今回はこのビワの葉から抽出される「ビワ葉エキス」の育毛効果について見ていきます。

 

ビワ葉エキスの育毛効果

 

ビワ葉エキスの注目効果としては、人の細胞の成長に関与する成長因子に働きかける効能があります。

 

成長因子の中にタンパク質の一種であるFGFという物質がありますが、これには複数種類があり、FGF7は髪の毛の成長にプラスに働くものです。

 

ビワ葉エキスはこのFGF7の生成を助ける効果があります。

 

もう一つFGF5というものもあるのですが、こちらは逆に髪の毛の成長を邪魔するものです。

 

ビワ葉エキスは、FGF5に対して抑制的に働き、髪の毛の成長を助ける働きをしてくれます。

 

また、ビワ葉はアミグダリンという成分を含んでいます。これはビタミンB17と呼ばれることもあります。

 

アミグダリンは抗がん作用があることでも知られ、海外ではがん治療のためのアミグダリン療法が取られることもあります。

 

アミグダリンは鎮痛作用も持っており、がん治療の痛みを抑えることで二重の効果があります。

 

育毛を狙ってアミグダリンを使用する場合、血行促進作用も持つことから頭皮の血流促進効果が期待できます。

 

ビワ葉エキスは植物由来の成分ですが、成長因子に関与したり血行を促進したりとなかなか良い働きをする成分です。

 

お茶として飲用するだけでなく育毛剤にも配合されるのも納得です。

 

ビワ葉エキスの副作用は?

 

ビワ葉エキスは育毛剤として使用する場合は、副作用はまずないと考えて良いでしょう。

 

ただし、外用塗布剤ですので添加物等を含めてかゆみや発疹発赤などの皮膚異常には注意して下さい。

 

ビワ茶として飲用する場合、体が慣れるまでは倦怠感などが出ることがあるようです。

 

またアミグダリンは体内で毒性を示すことがあり、エムルシンという酵素の影響で体内に摂取しすぎると嘔吐などの症状が出ることがあります。

 

育毛剤としての使用の場合体内への吸収は僅かですので毒性を心配する必要はないでしょう。