複数の育毛剤の併用について

最近の育毛剤は、その育毛・発毛効果を上げるために様々な工夫がされています。

 

高い育毛効果が期待できる独自成分を配合していたり、毛根への浸透性を高めたり、頭皮への負担を減らすための無添加処方など、気になる商品が増えてきています。

 

そういった状況になると増えてくるのが

 

「〜育毛剤と〜育毛剤を併用しても大丈夫ですか?」

「育毛剤を併用した場合、得られる効果はどうなりますか?」

 

このような質問です。

 

今回、上記の質問に関して複数の育毛剤メーカーに問い合わせてみたので、その結果と私なりの考えをまとめてみました。

 

育毛剤同士を併用しても大丈夫ですか?

 

この質問に関しては2種類の返答がありました。

 

1つは、

併用してしまうとどの育毛剤が効いているのか分からなくなってしまいます。

 

この返答をみた時、効いているなら問題ないんじゃないの?と思いました。

 

でも、育毛剤は基本的に一度使い始めるとずっと継続して使うもので、さらに、ある程度の結果が出るまでに6ヶ月くらいは必要になるケースが多いです。

 

仮に2つの育毛剤を併用して、半年後に薄毛が改善してきた場合を考えてみると、確かにどちらが効いているのか分からないですね。

 

(片方の育毛剤のおかげなのか、2つの相乗効果なのか、その辺の判断もつかない)

 

また、男性・女性に関係なく、加齢による薄毛の場合は、何の対策も取らずに放っておいても、自然に改善していく可能性はかなり低いです。

 

それから、育毛剤の使用で薄毛の症状が良くなった場合、それは配合成分の作用による効果だと思うので、「治ったからもういいや」と使用を止めてしまうと、元の薄い状態に戻ってしまう可能性が高い傾向にあります。

 

上記のようなことを考慮すると、
育毛剤の使用で効果が現れた場合、改善した状態をキープするには、その後もずっと使い続ける必要がでてきます。

 

この時、もし複数の育毛剤を併用していたら、
併用分もずっと使い続けることになるので、毎月結構なお金がかかってしまいます。

 

→ この毎月のコスト高が併用した場合の1つ目のデメリットだと考えます。

 

 

※「お金に余裕があれば大丈夫?」と考える方もいらっしゃると思います。

 

そこで出てくるのが2つ目の問題です。

 

もう1種類の返答内容

複数の育毛剤を併用すると「成分の効果を打ち消しあってしまう可能性」があります。また、育毛剤には同じような成分が使われている事が多いため「同じ効果の成分を重複して浸透させてしまう可能性」もあります。その場合「頭皮や毛髪に思わぬ症状(副作用)が出てしまう可能性」も考えられます。

 

1つ目の金銭的な問題より、こちらのほうが怖いですね。

 

確かに、育毛剤の成分は同じようなものが配合されていることが多いです。

 

それから、現在販売されているほとんどの育毛剤には、アルコール成分(エタノール)が含まれているため、併用により何重にも塗布してしまうと、アルコールの刺激によって頭皮環境を乱してしまう可能性があります。

 

参考記事
≫ 育毛剤に含まれる「エタノール」の役割とデメリット

 

育毛剤を併用したり使用量を増やした場合、得られる効果はどうなりますか?

 

以前、育毛剤メーカに「1日に塗布する回数や量を増やせば、早く改善したり効果が出やすくなったりしますか?」と聞いたみたところ、否定的な回答が多かったです。

 

以前の記事はこちら
≫ 育毛剤の使用量と得られる効果について

 

頭皮に吸収される量は決まっているので、大量に使用したからといって劇的に早く育毛・発毛効果が現れることはなさそうです。

 

この情報も、育毛剤の併用はメリットが少ない、色々とリスクが多い、という考えに繋がりそうです。

 

補足:朝と夜で使う育毛剤を変える場合は?

 

期待できる効果は高そうだけど、ニオイやベタつきなど使用感が悪い育毛剤の場合、寝る前の使用はいいけど、外出する前の朝に塗布するのはかなり抵抗がありますよね。

 

そこで、朝と夜で使用する育毛剤を使い分けている方もいるようです。

 

そのケースで上述したような問題を考えてみると、同時に塗布していないので、2つ目の問題だった「成分の効果の打ち消しあい」や「同じ成分を重複して塗布した副作用」のような心配はなさそうです。

 

でも、どちらの育毛剤が効いているのか?の判断はつかないので、効果が得られている場合はその使い方をずっと続ける必要があります。

朝と夜の使い分けは案外いい方法かも

 

朝1種類・夜1種類は、育毛剤の一般的な使用方法「朝夜1回ずつ」と同じ容量しか消費しないので、コスト面のデメリットはないです。

 

また、同時に併用しないので副作用の心配が増すようなこともありません。

 

どちらが効いているか分からないデメリットはありますが、案外いい使用方法なのかもしれませんね。