頭皮の赤みについて
※写真はイメージです
髪の毛の悩みが無い人の場合、髪の毛をかき分けて自分の頭皮をまじまじと観察する機会はそうないかもしれません。
あるとすれば何らかの異常を感じた時でしょう。痒みがある、ヒリヒリ感がある、指に発疹上の物が触るなどという場合です。
普段から育毛活動をしている諸氏は育毛剤を使って頭皮マッサージをする時に毎晩見るよという人もいるでしょうね。
その時、育毛剤を使ってマッサージした後の頭皮をよく見て下さい。
頭皮が赤みを帯びていませんか?これは育毛剤に含まれる血行促進成分と、マッサージ効果によって頭皮の血流が良くなったことを意味します。
もちろんこれは良いことで問題ないのですが、マッサージなどをせずとも頭皮が赤い場合は良くない兆候です。
頭皮の赤みは炎症を示す兆候であり、炎症は毛根に大きなダメージを与えるので、もし自覚がある方は薄毛につながる危険がありますから注意が必要です。
健康な人の頭皮は本来青白いもの
手足や体の皮膚は血管に通う血の色があるため肌色〜赤みがかった色として視認されますが、頭皮の場合は青白いのが本来の色です。
頭皮の場合は体表面と違って太い髪の毛を生成するための毛根が多量にありますから、その色が視認されるため青白いのが普通なのです。
生まれつき毛髪が細く本数が少ない人は白っぽく映ることもあります。
もともと髪の毛が豊富な人はスキンヘッドにすると頭皮は青黒く映ります。
例えばボクシングの元王者、亀田選手もスキンヘッドで黒っぽい頭皮でしたね。
生まれつき毛根数が少ない人はもっと白っぽく見えますし、毛根が死んでしまった場合は顔の皮膚と同じような色になります。
毛根がまだ死んでいないの部分の頭皮が赤い場合は普通の状態ではないことを意味していますから原因を探る必要があるでしょう。
頭皮が赤くなる原因は?
本来青白くあるべき頭皮が赤い場合、それは何らかの炎症性の症状が出ていることがほとんどです。
炎症を起こす要因となるものは複数あります。
普段使っているシャンプー剤が合わない
毎日使うシャンプーは頭皮に継続して作用しますから、その影響も持続します。
頭皮に合わないシャンプーを使い続けるとアレルギー反応を起こして炎症が起きることがあります。
多くは痒みが出たりヒリヒリ感が出るなどの症状を伴いますので、その場合はシャンプーを変えてみるか、しばらくお湯で洗髪して様子をみてみましょう。
痒みなどの症状を確認する場合、必ずしもシャンプー直後だけ症状が出るとは限りません。
日中もしょっちゅう痒みに襲われる場合もあるので、その場合もシャンプー剤を疑う必要があります。
ダニなどのアレルギー
生物由来のアレルギーの場合も炎症性の症状が出るので頭皮が赤くなることがあります。
シャンプー剤でもアレルギー症状が出ることもありますが、枕などの寝具にもダニなどアレルゲンとなり得るものがいます。
ダニが住みつきにくい素材でできた枕もありますが、まずは枕カバーを清潔に保つために毎日取り換えて洗濯するようにしましょう。
雑菌やカビなどの感染症
頭皮にはもともと常在菌が住みついていて、健康な状態であれば悪さをしないのですが、長時間帽子やヘルメットなどを被り、頭皮洗浄を怠るなど不衛生にした場合には菌やカビが異常繁殖して頭皮に炎症を起こすことがあります。
毎日一回、寝る前にはしっかりと頭皮を洗浄してあげましょう。
リンスやコンディショナー、トリートメントのすすぎ残し
意外と多いのがシャンプーとは別に毛髪に使用するトリートメントなどのすすぎ残しです。
これらの商品は髪の毛に浸透させて効果を発揮することから、「洗い流したらもったいない」という意識が働いてしっかりとすすがれなくなることがあります。
髪の毛には良くても、あらゆる成分はすすぎ残しによって毛穴詰まりの原因になりますし、少なからず異物として頭皮を刺激しますので、これらも十分に洗い流してやらなければなりません。