洗髪時の抜け毛の本数について

 

普段から抜け毛を気にしている方は、シャンプーの時(湯シャンも含む)の本数って気になりますよね。

 

ストレスの原因にもなるから抜け毛の本数は数えないほうがいいんですけど…

 

それでも、夏〜秋など普段より抜け毛が増える時期は、ついつい意識してしまいます。

 

そこで気になるのが、お風呂で頭皮や髪の毛を洗い終わったあとの抜け毛の本数は平均どのくらいか?ということ。

 

この事について、ネットの掲示板やQ&Aサイトで多くの方の書き込みを調べてみました。

 

分かったこと

  • 予想はしていましたが、かなり個人差があります
  • 季節の変わり目は増える(通常の2倍前後、特に夏〜秋)
  • 前日に洗髪していないとその分も抜ける
  • 10代・20代の若い世代でも抜ける時は抜ける
  • 季節性の抜け毛は男女や年齢差は関係ない感じ
  • 抜け毛が増える期間はある程度継続する(1〜2ヶ月程度)
具体的な本数

(毎日1回洗髪していると仮定)

  • 冬〜春の洗髪時:30本〜50本程度
  • 夏〜秋の洗髪時:50本〜100本程度

※リンスやトリートメント時の分も含めて、1回のお風呂で排水口に溜まる本数。

 

かなり幅があるのであまり参考にはならなそうですが、夏〜秋はそれ以外の時の2倍(多い方は3倍)くらいに増えるという書き込みが多かったです。

 

抜け毛が多い場面
  • シャンプー
  • ドライヤー
  • タオルドライ
  • 朝枕元
  • 日中

上から3つは髪の毛に触れている時間が長いのと、排水口や洗面器に溜まった髪が目視しやすいので納得ですね。

 

 

仮に1日100本抜けるとしたら、各場面では以下のようなイメージを持っています。

 

(管理人 → 女、アラフォー、薄毛を気にしている)

  • シャンプー:40本
  • ドライヤー:10本
  • タオルドライ:5
  • 朝枕元:5本
  • 残りの40本が日中

※秋はこの1.5倍くらい

 

枕元の抜け毛について

少数意見ですが、朝起きた時に枕元に20本30本も髪の毛が落ちている方がいました。皮膚科の先生いわく(掲示板の書き込み)、枕元の抜け毛は要注意らしいです。

 

確かに、寝る前にしっかり洗髪していれば、ヘアサイクル的に抜け落ちるべき髪の毛はほとんど脱毛しているはずです。

 

それなのに、朝枕元に多くの抜け毛が目立つというのは、何かしらの負荷がかかりすぎて必要以上の髪が異常脱毛してしまっている。とも考えられます。

 

もしくは、枕に接している面積が多い後頭部や側頭部、本来は抜けにくいはずの部位の髪が異常脱毛してしまっている。この場合は何かしらの病気の可能性も考えられます。(甲状腺ホルモンの分泌異常、円形脱毛症など)

 

まれだとは思いますが、寝てる間に無意識に髪の毛を抜いてしまう癖がある可能性もありえます。この症状は欲求不満やストレスを感じている時に発症する傾向があり、抜毛癖(トリコチロマニア)と呼ばれています。

 

日中の抜け毛について

一番少なく感じる日中ですが、目に見えないだけで結構抜けています。

 

ヘアサイクルで脱毛の準備段階に入っている毛髪は、毛根に浮いているような状態なので、手ぐしで髪を軽く掻き分けただけで簡単に脱毛します。

 

日中に多くの脱毛がある方は、シャンプー時の量は減ります。

 

逆に、スタイルング剤で髪型を固めて、日中は髪をほとんど触らないような方は、その分まとめてシャンプー時に抜けるので、上の目安本数より多めになります。

 

まとめ

 

洗髪時の抜け毛の本数は、シャンプーの頻度や日中の生活スタイルなどでかなり個人差がでる。それをふまえての目安本数は、冬〜春:30本〜50本程度、夏〜秋:50本〜100本程度(多い人はこの2倍になる場合も)

 

補足

洗髪時に抜ける髪のほとんどは、ヘアサイクル的に寿命を迎えた自然脱毛です。なので、抜けて当たり前のものと考え、次に生えてくる髪の毛を健康な状態で育むには何が重要か?ということを考え、無理せずできる範囲で実践してみてください。

 

注意が必要なのは、短い(短小毛)や産毛のような細い抜け毛が目立つ場合です。

 

健康な髪の毛の毛周期は5年前後はあるので、数センチ(髪型が短髪の場合は除く)の抜け毛が目立つのは、寿命前に異常脱毛してしまっていることを意味しています。

 

また、他より細い髪が目立つのも、栄養不足や血行不良など、不健康な生活習慣が髪の毛の成長に悪影響を与えている可能性があります。

 

対策としては、生活習慣の見直し(栄養・睡眠・運動)、育毛剤の使用など手軽にできることから試してみて、それでも改善しないようなら病院や頭髪専門のクリニックに頼ってみるという流れになります。

 

※加齢で若い頃より髪が細くなったり髪質が変化するのは、自然な生理現象です。

 

女性特有の抜け毛について

女性は、生理や妊娠・出産などホルモンバランスが乱れやすい時期があります。

 

生理前は髪の成長に強い影響を与える女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量が普段より低下することで、抜け毛が急増する方もいます(個人差あり)。

 

このホルモンバランスの変化は、PMS(月経前症候群)を引き起こす原因ともなり、心と体に様々な不調をまねく女性特有の現象です。

 

また、妊娠→出産の流れでもホルモンバランスが変化し、特に、出産後(一般的に産後3ヶ月〜6ヶ月頃)に大量の抜け毛で悩む方が多くいます。

 

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抜け毛がひどい時に病院に行くなら何科?

 

 

ここでの「ひどい抜け毛」は、今まで経験したことがない本数の髪が抜け続けている、200本以上の抜け毛が長期間続いている、このような普段とは明らかに違う脱毛症状をさしています。

 

抜け毛が気になって病院に行く場合、その時の頭皮や体の状態によって受診する科は違ってきます。

 

ひどい抜け毛と同時に以下のような症状がある場合

 

▼ 男女共通

 

頭皮に湿疹・炎症・痛み・かゆみがある
→ 皮膚科

 

強いストレスや悩みがある
→ 精神科

 

体調が悪い・内臓に違和感がある
→ 内科

 

▼ 女性特有

 

月経異常・更年期(主に40代〜50代)・妊娠中・出産後
→ 婦人科

 

抜け毛以外では特に気になる症状がない場合

 

異常脱毛を引き起こす要因は、現在進行形のものと過去形のものがあります。

 

抜け毛以外には何の異変もない場合は、ダイエットやストレス、パーマや白髪染めなど、過去(一般的に2ヶ月〜3ヶ月前)の生活習慣や髪や頭皮に負担のかかるヘアケアが影響している可能性が高くなります。

 

 

髪の毛にはヘアサイクルがあるので、何かしらの負担を受けて脱毛準備に入っても、抜け毛となって表面化するにまでには2〜3ヶ月のタイムラグが発生します。

 

そのため、実際に脱毛した時にはダイエットを止めていたり、すでにストレスを感じない状態になっている場合には「なんで急に抜け毛が増えたんだろう?」と原因の特定が難しくなります。

 

このように「現状では抜け毛以外に何の異常もない」状態で病院に行くと、ほとんどのケースで「治療の必要なし」という診察結果になり、気休め程度にフロジン液を処方されて終了です。

 

経験上、一般的な病院で抜け毛・薄毛・白髪などの頭髪トラブルを診てもらう場合(他に体調異常などがないという条件で)、まともに対処してくれるのは円形脱毛症の時くらいだと思います。

 

※フロジン液 → 円形脱毛症の治療などでよく処方される緑色の薬

 

迷ったら皮膚科or婦人科

 

病院について色々書いてきましたが、迷ったら皮膚科(女性は婦人科でもOK)でとりあえず診察してもらって、もし違う科での検査が必要な場合は、先生が判断して紹介してくれるはずです。

 

亜鉛サプリの摂取について

 

「抜け毛対策 サプリ」などで検索すると、亜鉛サプリの摂取が良いらしいという記事を多く目にします。

 

確かに亜鉛不足は異常脱毛を引き起こす一要因なのですが、あくまでも要因の一つというだけなので、ほとんどの人は亜鉛サプリを飲んだだけでは抜け毛は減りません。

 

その主な理由

亜鉛サプリで抜け毛が減るのは、異常脱毛の原因が亜鉛不足だった場合のみ。(これに該当する人は少数)

 

→ 多くの人は複合的な要因で抜け毛が増加している(特に女性)ため、その他の要因も一緒に改善していく必要があります。

 

また、亜鉛サプリの過剰摂取にも注意が必要です。

 

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