便秘と抜け毛薄毛の関係について

 

便秘持ちの方は普段からできるだけ溜め込まないように注意しながら生活していることと思います。

 

何を溜め込むかというと、そう便ですね。便秘持ちの方は他の方と同じ物を食べても定期的に排便できずにそのまま体内に溜め込んでしまいます。

 

体内では小腸で食べ物から栄養を吸収し、大腸で便となります。食べ物の他に大腸内の古くなった細胞も剥がれ落ちて便が合成されます。

 

通常は腸の蠕動(ぜんどう)運動によって肛門まで運ばれ排出されますが、これが上手くいかないため溜め込んでお腹が苦しくなります。

 

このような状況が髪の毛にもよくないという話を聞くことがありますが、どういう機序で髪の毛に悪さをするのでしょうか。

 

今回は腸内環境、特に便秘と抜け毛薄毛の関係を探ってみたいと思います。

 

便秘が抜け毛を増やす?

 

世間で言われている便秘が薄毛を助長するという機序はどういうものかを調べてみると、大きく分けて二つの機序で髪の毛や頭皮に悪さをするというもののようです。

 

一つは、体内に溜め込んだ腐敗物質である便が出す毒素が血液に乗って毛根に届き悪さをする。もう一つは、免疫力を下げるため頭皮や髪の毛がダメージを受けるというものです。

 

前者の考えは、腸内に滞留した便は毒素を発生させ、これが血液の流れに乗って毛根に届いて悪さをするというものですが、確かに滞留便はある種の毒素を発生させこれが血液に入り込みます。

 

毒素が運ばれた細胞はダメージを受けるので、例えば肌荒れなどが起きやすくなりますね。

 

頭皮も皮膚ですからその影響を受けると思われます。

 

一方後者の方の免疫による機序ですが、確かに滞留便の毒素は体の抵抗力を落とすため、全身的に免疫力の低下につながります。

 

免疫が低下すると毛根の活性度にも影響しそうですね。

 

ただ、便秘による毒素や免疫への影響がそれほど強く抜け毛を促進するという確かな文献は無いようですし、エビデンスとして少し弱い気がする人もいるかもしれません。

 

抜け毛・薄毛への影響があるかないかと言われればあるのでしょうが、薄毛になるというもう少し納得性の高い説明ができないものでしょうか。

 

少し見方を変えると薄毛との関連性がもうちょっとだけ強まって見えるようになります。

 

便秘になる原因に焦点を当ててみると

 

便秘だから抜け毛が増える、薄毛につながるというよりは、便秘を引き起こす原因の方が抜け毛につながるのではないか?と見かたを変えると比較的納得できるかもしれません。

 

便秘を引き起こす原因も人それぞれですが、原因の一つには自律神経の失調やホルモンバランスの乱れがあります。

 

ホルモンバランスの乱れは自律神経の失調を起こす要因になるものですが、人の腸は自律神経の影響を非常に強く受けます。

 

腸は神経を通して人体の司令塔である脳と繋がっていますが、ストレスなどで脳が負荷を感知すると自律神経が暴走し、支配する臓器など器官のコントロールがうまくいかなくなります。

 

頭皮では、緊張から皮膚が硬くなり毛細血管が委縮して血行不良を招く原因となりますし、皮脂分泌を過剰にして毛穴詰まりを誘発することも考えられます。

 

つまり、自律神経の乱れが「便秘」と「異常な脱毛」の両方を引き起こす原因になり得るというわけです。

 

腸内環境の悪化自体が抜け毛を増やすというよりは、腸内環境の悪化の原因になる神経やホルモンの乱れがその根本にあるという考え方です。

 

ただ、滞留便の毒素や免疫の理論も一定の説明は付くと思いますので、これをどう考えるかは人それぞれでしょう。

 

いずれにしても腸内環境を良くするように努力することは大切ですから、気を配るに越したことはありません。