コーヒーのカフェインが髪の成長に与える影響

 

好きな人なら毎日何杯でも飲んでしまうコーヒー。

 

抜け毛や薄毛が気になりはじめると「この食べ物・飲み物は髪の成長に良いの?悪いの?」と気になるものです。

 

今回は、コーヒーに含まれているカフェインが育毛にどのような影響を与えるのか、調べてみました。

 

カフェインが育毛に与えるメリット

 

毛細血管を拡張し血流を良くする

 

髪の成長に必要な栄養や酸素は、体内を流れる血液によって毛根内の細胞に届けられています。

 

そのため、カフェインの血行促進作用は育毛にプラスの作用となります。

 

しかし、その作用は一時的なもので、コーヒーを飲めが薄毛対策になるという強力な効果までは期待できません。

 

※毛髪の脱毛要因となる男性ホルモン(テストステロン)を抑制するという記事もありましたが、しっかりした効果検証はされていないのが現状のようです。

 

カフェインが育毛に与えるデメリット

 

不眠になる恐れ

 

カフェインには覚醒作用があり、効果が続いている間は眠れなくなる可能性があります。(個人差あり)

 

質の良い十分な睡眠時間は髪の成長に欠かせない要素です。

 

特に22時〜2時の4時間は育毛のゴールデンタイム(髪の毛が成長する時間)と言われており、お布団に入ってからなかなか寝付けないと、髪の成長にも大きな影響を与えかねません。

 

カフェインの持続時間

 

年齢や肝臓機能によって個人差はありますが、カフェイン効果は4〜6時間、資料によっては8〜14時間ともなっており、カフェインに敏感な方は、お昼頃に飲んだコーヒーでさえ夜の睡眠の妨げになる可能性あり。

 

14時間は極端なデータだとしても、平均的に5時間程度はカフェイン作用があるため、(不眠の自覚がある場合)就寝時間から逆算して5時間以内は、コーヒーや紅茶・お茶類などカフェインを含む飲み物は極力控えたほうがよさそうです。

 

 

 

亜鉛の吸収を妨げる

 

※カフェインではなくコーヒーに含まれている成分のデメリットです。

 

毛髪の生成に欠かせない「亜鉛」。

 

亜鉛は、同時に摂取するものによって体内への吸収率が変動すると言われており、コーヒーや紅茶・お茶類に含まれている「タンニン」は亜鉛の吸収を妨げてしまいます。

 

タンニンと亜鉛は結合しやすいため、亜鉛の栄養を吸収できずに、体外に排出されてしまう可能性が高まります。

 

(食物繊維やインスタント食品に多く含まれるフィチン酸やポリリン酸も同様)

 

そのため、食後や亜鉛サプリ服用後すぐ(特に30分以内)のコーヒーは控えたほうがよさそうです。

 

 

 

アデノシンの働きを抑制してしまう

 

アデノシンは毛髪の成長を後押しする生体成分。頭皮等に存在し、育毛には様々なプラス作用があります。

  • 育毛効果

    (抜け毛予防、発毛促進、成長期を延長など)

  • 眠気を誘発する

 

育毛メリットのあるアデノシンに対し、カフェインはその働きを抑制すると言われています。

 

その結果

  • 眠気を誘発する → 不眠
  • 育毛効果 → 抜け毛、薄毛

という育毛デメリットが生じます。

 

カフェインの育毛メリット・デメリットまとめ

 

メリット

  • 血行促進作用

 

デメリット

  • 不眠の恐れ
  • 亜鉛の吸収を妨げる
  • アデノシンの働きを抑制してしまう

 

数的にはデメリットのほうが多い結果となりました。

 

とは言え、カフェインの許容摂取量を守っていれば、髪の毛に対して極端な悪影響はでないと思われます。

 

理由として「カフェイン = 髪に悪い」となるならば「コーヒー好きは皆ハゲている」ことになります。

 

でも、そういった傾向は発表されていません。(適量摂取の場合)

 

上記した以外にもカフェイン摂取によるメリット・デメリットはあるので、それらが相殺して「髪の毛への影響は特になし」となっているのではないでしょうか。

 

コーヒーとカフェインの基本情報

 

コーヒーのカフェイン含有量

 

100mlあたり60mg / 全日本コーヒー協会のデータ

 

(紅茶・お茶類は30mg程度)

 

カフェインの許容摂取量

 

成人で1日400mg未満(一般的なカップで4〜5杯)/ 欧州食品安全機関(EFSA)の発表値。

 

また、中毒症状のリスクを抑えるため、1回の摂取量が200mgを越えないように。

 

※許容摂取量を超えて摂取し続けた場合、睡眠障害などのリスクが高まります。

 

妊娠中

妊娠中の体はカフェインの分解に要する時間が長く、お腹の赤ちゃんに移行しやすいため、妊婦の方は1日200mg以内(1日1〜2杯程度)に抑えたほうがよいそうです。

 

カフェインの血中濃度

 

通常、カフェインの血中濃度は、摂取後30分〜1時間でピークに達する。(覚醒作用などもこの頃がピーク)

 

コーヒーの成分

 

科学技術庁資源調査会「五訂日本食品成分表」のデータ

  • 水分:98.6%
  • 炭水化物:0.7%
  • タンニン:0.25%
  • 灰分:0.2%
  • タンパク質:0.2%
  • カフェイン:0.06%

(レギュラーコーヒー粉末10g/熱湯150ml)