ストレスが髪に与える悪影響&ケア方法

 

現代人は昔に比べてストレスによる悪影響を受けやすくなったと言われますが、実は人間のストレス耐性は特別低下しているわけではありません。

 

昔に比べてストレスの強度が強くなり、また継続してストレスを受ける生活になりがちなためにその悪影響が強く出やすいと言われています。

 

適度なストレスはむしろ必要ですが、過度なストレスは様々な悪影響をもたらし、抜け毛の増加や薄毛の原因の一つになります。

 

今回はストレスが髪に与える悪影響や改善方法などを見ていきます。

 

ストレスがもたらす髪への悪影響

 

ストレスというのは肉体的・精神的な負荷のことですが、これが適度な範囲を超えて人体にかかると、人の体は防衛反応として一時的に精神を高揚させたり、緊張から体内の血管を収縮させます。

 

髪の毛に対する影響としては、この血管収縮効果が実に悪い影響をもたらします。

 

髪の毛は毛根に続く毛細血管から栄養を取っていますが、毛細血管は細いので少し収縮するだけでも大幅な血行不良が起こり、毛根が栄養不足に陥ります。

 

栄養をキャッチするのは毛乳頭という組織ですが、ここが機能低下してしまうと毛母細胞に対して細胞分裂の指示が出にくくなります。

 

毛髪は毛母細胞が細胞分裂していくことで少しずつ成長するので、これが止まってしまうと髪の毛が育たないわけです。

 

ストレス性の抜け毛の特徴

 

ストレス性の抜け毛や薄毛の進行過程は男性型脱毛症(AGA)とは異なり、必ず決まった部位で進行するわけではありません。

 

いわゆるM字やO字薄毛のような形成を取らないこともありますし、逆に一部のみの血行が悪くなり円形脱毛症のような症状になることもあります。

 

(女性の場合は頭髪全体が薄くなる ≫ びまん性脱毛症 になるケースが多い)

 

よくストレスの多い職場に勤めている人が円形脱毛症のような10円ハゲを発症することがありますが、免疫機能の異常などが原因でなければ血行不良性の脱毛であることが多いです。

 

単純に血行不良だけが原因の薄毛の場合は、上記のように一部が薄毛になることもあったり、あるいは頭髪が全体的に細くなり髪の毛のボリュームが減ったように見えることもあります。

 

※男性の場合は多くが男性型脱毛症も併発することから、どちらが主原因かを見極めて有効な対処をする必要があります。

 

ストレス性の抜け毛は回復する?

 

仮にストレスのみが原因で不正な抜け毛が起きてしまった場合、うまくストレスを発散して付き合っていくことにより次第に抜け毛は減り、薄毛も改善していきます。

 

毛根はヘアサイクルによって生え変わりを行っているので、一旦抜け落ちても次の成長期には新しい毛髪が生えてきます。

 

この時にストレスの悪影響を排していれば、その新しい毛髪は元気に育ってくれることでしょう。

 

ストレスの悪影響を排してからおよそ6カ月もすれば抜け毛が減ってきたことを実感できると思われます。

 

ただし、薄毛が進行して毛根が完全に死んでしまった場合は二度と髪の毛は生えてきません。

 

そうなる前に適切な対処をする必要があります。

 

ストレス性脱毛のケア法は?

 

ストレス性の脱毛の機序は上述のように、血行不良による栄養不足が直接の原因になります。

 

従って、応急的な処置として頭皮の血行促進が効果的です。

 

速効性のある方法としては育毛剤の使用と頭皮マッサージがあります。

 

薬効的に血行促進効果がある育毛剤を使って頭皮を優しくマッサージしてあげましょう。

 

特に夜の洗髪後に毛穴がクリーンな状態で行うと育毛剤の成分が浸透しやすいので効果的です。

 

加えてストレスを溜めこまないように適度に発散できるよう、自分に合った方法を身につけることも重要です。

 

育毛剤は一時的に血行を回復しますが、持続的にストレスの影響受けているとその効果も半減してしまいます。

 

追記

 

女性ホルモンのバランスとストレスの関係

 

女性ホルモンは「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の2種類存在していて、髪の毛の成長に大きな影響を与えているのがエストロゲンです。

 

一方、プロゲステロンはストレスとの関係が深いことで知られています。

 

「ストレスがもたらす頭髪トラブル」と「プロゲステロン」の関係

 

▼ ストレスホルモンへの変化

 

女性ホルモンであるプロゲステロンは、ストレスを感じるとコルチゾールやコルチゾンなどのストレスホルモンに変化します。

 

この変化自体はストレスから体を守るために必要なものですが、ストレスホルモンが増えすぎてしまうと活性酸素が大量に発生したりなどの悪影響を招いてしまいます。

 

→ 活性酸素は体の老化や病気、そして、頭皮環境や髪の毛にも悪い影響を与えます。

 

▼ ホルモンバランスを崩す

 

体内に存在するプロゲステロンの量はごくわずかで、その大切なホルモンがストレスホルモンへの変化で消費されてしまいます。

 

この問題は「ホルモンバランス」に影響し、もう1つの女性ホルモン「エストロゲン」の分泌量を減らしてしまうと言われています。

 

(エストロゲンは健康な髪の成長に欠かせないホルモン)

 

上記のことより、

ストレスはホルモンバランスを崩す → 髪の成長を阻害 → 抜け毛・薄毛・細毛・髪質の変化などの頭髪トラブルを引き起こす

ということが分かります。

 

関連情報

マンダム、ストレスが毛髪や頭皮に悪影響を与えることを発見(PDF)

マンダムでは、これまでの研究で 30 歳代、40 歳代の薄毛傾向にある男性は、同年代の男性と比較して頭皮が硬いことを明らかにし、また、硬い頭皮をやわらかくするための成分も見出しています。

 

今回、さらに男性の頭皮状態とストレスの関係について調べた結果、ストレス指標の高い群ほど、後頭部の毛経が細いこと、毛穴あたりの毛髪本数が少ないこと、頭皮の状態が硬いことが明らかになりました。