女性がミノキシジルタブレットを服用した場合の効果・副作用

ミノキシジルタブレット 5mg(ミノタブ)

 

写真↑は通販(個人輸入代行)で購入したミノキシジルタブレット5mg

 

クリニックでの薄毛治療の主役は、ミノキシジル(Minoxidil)やフィナステリド(Finasteride)、パントガール(Pantogar)などの治療薬を用いた投薬治療ですが、残念ながら女性は男性と違って使用できる治療薬に制限があります。

 

ミノキシジルは各国でジェネリック品などとして色々なメーカーが同効果の治療薬を販売していますが、これは元々は高血圧症の治療に用いられていた成分でした。

 

強い血管拡張効果によって血圧を下げる効果を期待するものですが、副作用として毛が濃くなることがあったことから薄毛治療薬に転用されたものです。

 

全身の血管に作用することから治療効果だけでなく副作用のリスクも高くなるので、多くは外用塗布剤の形で副作用リスクを低減して使用されています。

 

広範囲のハゲ・脱毛に対する治療効果の方を優先して内服タイプのミノキシジルタブレット(通称:ミノタブ)が使用されることもありますが、医師による慎重な診断と検査で問題がない場合でなければ使用できません。

 

今回はこのミノキシジルタブレットについて、女性が服用した場合の効果や副作用を見ていきます。

 

ミノキシジルの要チェックポイント

現在「発毛効果がある」と認められているのは外用のミノキシジルです。

 

今回のテーマである内服型のミノタブは、日本国内では認可されておらず、また、海外でも薄毛治療薬として正式に認められているわけではありません。

 

そのため、薄毛治療専門のクリニックでも処方しないところが多くなっています。

 

個人輸入で簡単に入手できるとはいえ、何かあっても自己責任になってしまうので、男女・年齢問わず、できるだけ手を出さないほうが無難だと思います。

 

※ミノキシジルタブレットのオリジナル(先発医薬品)は、米国のファイザー社が販売する内服型ミノキシジル「ロニテン」。

 

個人輸入代行サイトなどで安く入手できるミノタブは、ロニテンと同成分が同量含まれているジェネリック医薬品(後発医薬品)にあたる製品です。

 

基本的に女性はミノタブを服用できません

 

まず確認しなければならないのは、基本的に女性はミノキシジルタブレットは服用できないことです。

 

以前は、外用塗布剤タイプのミノキシジルも女性への安全性が確認されていなかったので使用できなかったのですが、現在では男性用の物よりも低濃度の物のみ使用可能となっています。

 

その場合でも医師に相談のうえ慎重に使用することが望まれます。

 

内服タイプのタブレットの場合、濃度の調整ができないため多量服用になってしまうので体に対する安全性が担保されません。

 

そのため基本的に医師は女性にはミノキシジルタブレットは処方しません。

 

内服で使用すると副作用である血圧低下が顕著に起こる可能性が高く、元々血圧が低めの女性は思わぬ事故につながりかねないからです。

 

副作用の一つである多毛症も内服タイプでは発生しやすく、症状も強くなります。

 

頭髪以外の体毛が異常に濃くなる症状ですが、女性にとっては気持ちの良いものではないでしょう。

 

また、女性に多いむくみ症状も発生しやすくなります。手足や顔のむくみが起きやすくなるので注意が必要です。

 

効果は?

 

無理やり使用したと想定した場合ですが、副作用のことを除外して考えると男性同様に一定の効果を望めます。

 

一般的に言われている効果としては、
「頭皮の血管を拡張 → その血流にのせて運ばれた栄養が毛根を活性化してくれる」

 

ヘアサイクルが乱された毛根では成長期の期間がどんどん短くなり弱体化しますが、毛根の周囲の血管もその必要性が下がってくるために委縮、退化し、やがて消失します。

 

ここにミノキシジルの効果で強制的にでも血流を流してやることで血管の退化を防ぎ、毛根に栄養を届けることで強制的に育毛・発毛させる効果が期待できるようです。

 

ただし、ミノキシジルはホルモンに対して作用するものではないので、例えば更年期などで男性ホルモンの影響が強くなったために発現する薄毛には、継続して使用しなければ根本的な治療とはなりません。

 

発毛メカニズムの補足

 

ミノキシジルによる発毛メカニズムについて、血管拡張作用で説明されることが多いのですが、詳細は未だ分かっていないというのが実情のようです。

 

血管拡張作用だけでは説明がつかない理由の1つは、ミノキシジルと同じ目的(高血圧の経口薬)として用いられている薬の中で発毛作用が確認されているのは他にないということ。

 

もし、血管拡張作用だけで発毛が促進されるのであれば、同じような作用がある他の薬でも似たような効果が得られるはず。しかし、そういった報告はないないようなのです。

 

ウィキペディアでミノキシジルの情報を調べてみると、

毛成長のメカニズムについては、毛乳頭細胞や毛母細胞の活性化と説明されているが、詳細は未だ分かっていない。

と書かれていました。

 

他の高血圧治療薬でハッキリとした発毛の副作用が報告されていないことを考えると、ミノキシジルによる発毛作用(副作用)は、血管拡張以外の他のメカニズムによってもたらされている可能性が高くなります。

 

他のメカニズムについての詳細は未だ分かっていませんが、「毛包(毛根を包む組織)に直接作用する」という研究結果もでてきているようです。

 

もしかしたら、血管拡張作用+他のメカニズムによる相乗効果なのかもしれませんね。

 

期待できる効果には個人差あり

 

ミノタブ服用による効果や副作用の程は個人差がかなりあり、副作用なく頭髪がしっかり濃くなる人もいれば、一方では、体毛だけ濃くなって頭髪はほとんど変化なし…というような残念な声も聞かれます。

 

▼ ミノタブ体験談

以前、ミノタブ(5mg)を半年間試してみたことがありますが、私の場合は頭髪への効果はほとんど実感できませんでした。

 

 ↓

 

服用を開始した1ヶ月目は強烈な眠気があり、その後に体毛が濃くなりました(多毛症)。

 

肝心の発毛効果は感じられず副作用のほうだけ現れたという最悪の結果に…

 

多毛症以外にも、服用を開始して20日目くらいから初期脱毛があり、髪を軽くかき分けるだけで大量の抜け毛が!

 

まるで落ち葉のようにはらはらと簡単に抜けまくりました。

 

おそらく通常の2〜3倍くらいは抜けていたと思います。(抜け毛の量は出産後の脱毛に似た感じ)

 

この初期脱毛は1ヶ月くらいで落ち着き、その後、新たな髪の成長はありましたが、かなりの期間をかけて抜け落ちた分が戻った程度でした。

 

女性の方でどうしても使用したい場合は?

 

上記の理由から基本的に医師はミノキシジルタブレットを女性には処方しないでしょう。

 

しかし個人輸入などで入手することはできます。(主に5mg・10mgの2種類)

 

もし自己責任で使用する場合は決してそのまま服用はしないことです。

 

ピルカッターなどで錠剤を半分、若しくはもっと細かく割り、少量から試す必要があります。

 

血圧や循環器系に悪影響を及ぼしやすい薬剤ですから、めまい、動悸を感じた場合はすぐに横になって安静にし、以後は絶対にそれ以上服用NGです。

 

 

繰り返しになりますが、ミノタブは薄毛治療薬として正式に認可されているわけではないので、購入・使用は避けたほうが無難です。

 

妊娠・胎児への影響

 

女性がミノタブを内服した場合の胎児への影響を調べてみましたが、男性のAGA治療で使用されているプロペシア(有効成分:フィナステリド)の副作用「奇形児のリスク」のような明確な情報は見当たりませんでした。

 

また、ご主人や彼がミノタブやプロペシアを内服している場合の影響については、有効成分が精子に含まれてしまう量が微量なため、基本的に胎児には影響ないと言われています。

 

しかし、まったく影響が無いという確証があるわけではないので、子作りを考えている方は服用しないほうが無難です。

 

※胎児への直接的な影響ではありませんが、ミノキシジルやプロペシアの服用により、不妊リスク(精力減退、精子の数が減少)などの報告があるため、子作りへの悪影響はあると言えます。

 

まずは、医師に相談してから

 

女性の方でミノキシジル製品の使用を考えている場合は、医師に相談してからのほうが安全です。

 

ミノキシジルが効く薄毛の症状なのか、副作用に耐えられる体質なのかなど、現状を検査してOKがでてからの使用でも遅くはありません。

 

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▼ 追記

日本皮膚科学会の新ガイドラインでは、ミノキシジル内服薬 → 推奨度「D」となっています

 

男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版

 

以前のガイドライン(2010年版)から改定された内容を確認してみると、内服型のミノキシジルの評価は性別に関係なく「D」となっていました。

 

推奨度の分類
  • A 行うよう強く勧める
  • B 行うよう勧める
  • C1 行ってもよい
  • C2 行わないほうがよい
  • D 行うべきではない

ちなみに、外用塗布型のミノキシジルの評価は男女ともに「A」となっています。

 

内服の評価がD「行うべきではない」で外用がA「行うよう強く勧める」。

 

これをみると、ミノキシジルって効果あるの?ないの?と、分からなくなってしまいますよね。

 

そこで、ミノキシジル内服の評価Dの理由を読んでみると、

「ミノキシジル内服の有用性に関して臨床試験は実施されていない。」

 

「ミノキシジルの内服療法は、利益と危険性が十分に検証されていないため、男性型脱毛症・女性型脱毛症ともに行わないよう強く勧められる。」


このような内容でした。

 

育毛・発毛の効果が認められないとか、重い副作用のリスクがあるとか、はっきりした理由ではなく、

 

「薄毛治療への有用性・危険性を判断できるほど十分な数の臨床試験が行われていないため」というのがD評価の主な理由のようです。

 

 

 

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