タマサキツヅラフジアルカロイドの育毛効果
タマサキツヅラフジアルカロイドの名前を知っている人はそう多くないでしょう。
名前の前半のタマサキツヅラフジは植物の名前で、中国や台湾に自生しています。
赤い実をつけますが、実よりも根の方が珍重されます。
理由は根っこから抽出される成分に薬効があるからで、かつてはハンセン病の治療薬にも用いられていました。
また、自生している地域では現地の人から蛇に噛まれた時の治療剤としても使用されることがあります。
育毛剤などの製品に使用される場合は、タマサキツヅラフジから有機化合物だけを抽出した「セファラチン」という名前で表記されることがあります。
有機化合物はアルカロイドと同じなので「タマサキツヅラフジアルカロイド」という表記になることもあります。
今回はこのタマサキツヅラフジアルカロイドの育毛効果について見ていきます。
タマサキツヅラフジアルカロイドの育毛効果
この成分には血管の拡張作用があるので、頭皮の毛細血管を開いて血流量を増やすことで毛根の栄養補給を助けます。
また、外毛根鞘細胞を強くして、丈夫な髪の毛を作り抜けにくいように支える効果があります。
頭皮の柔軟性を保つ働きもあり、柔らかい頭皮を保つことで髪の毛が生育しやすい環境を整えます。
抗アレルギー作用を持つことから、アレルギーが関与している抜け毛薄毛の治療に用いられることがあります。
例えば円形脱毛症は自己免疫やアレルギーが関与していることが疑われるので、こうした薄毛の治療薬に用いられることがあります。
医療機関でタマサキツヅラフジアルカロイドを処方してもらう場合は「セファラチン」として飲み薬で処方されるのが一般的です。
タマサキツヅラフジアルカロイドの副作用は?
育毛剤として外用塗布剤の形で使用する場合は、使用量も僅かですし体内への吸収もほとんどないので副作用を心配する必要はまずありません。
病院等で飲み薬として処方された場合は、頭痛や胃痛などの症状が出ることがあります。
重い症状としては、アナフィラキシーショックから呼吸困難になる危険性もあります。
内服薬の使用は医師の指示に従うほか、アレルギー体質であることが分かっている場合は医師と相談の上、最初は少量から服用するなどの工夫が必要かもしれません。
また妊娠中の女性は胎児への影響も心配されるので通常は使用できません。