ヒノキチオールの育毛効果について
ヒノキチオールは育毛剤以外にも多用途で色々な製品に配合されているのでよく見かける成分だと思います。
タイワンヒノキという樹木から発見された成分ですが、日本では青森ヒバから多く取れる成分です。
代表的な効果には強い殺菌・抗菌作用があるので、洗剤などの日用品や防腐剤などに使用されることがあります。
また皮膚疾患の治療薬などにも用いられることがあります。
今回はこのヒノキチオールの育毛効果について見ていきます。
ヒノキチオールの育毛効果
ヒノキチオールは強い殺菌・抗菌効果を有することから、頭皮に使用した場合雑菌の繁殖を防いで炎症を改善したり、フケや痒みの発生を抑える効果が期待できます。
脂性タイプの頭皮の場合は雑菌の繁殖がしやすい環境になるので、菌の繁殖を抑制することは大切です。
他にヒノキチオールは皮膚細胞の新陳代謝を助ける働きがあります。
頭皮細胞を若く元気に保ち、頭皮に浸透して血行促進効果も示すことから血流を良くして毛根の栄養補給に役立ちます。
そして収斂作用もあり、肌を引き締めることで過度の皮脂分泌を抑えます。
ヒノキチオールは皮膚に使用した場合さわやかな清涼感を得られることもあり、気分転換やリフレッシュ効果でストレスの低減も期待できます。
以上がヒノキチオールの効能ですが、育毛的には頭皮環境の改善に役立つ作用がありますね。
使用感がスッキリ爽やか系であることから、クールタイプの育毛剤やヘアケア製品によく使われます。
夏場に登場する冷感シャンプーなどにも配合されることが多いようです。
ヒノキチオールの副作用は?
ヒノキチオールには発がん性や催奇性といった心配があるとの意見もあるようですが、発がん性については信ぴょう性が無いので心配することはないでしょう。
催奇性とは生物に奇形を生じさせる作用のことをいいますが、毒性を研究する団体がマウスの細胞で実験した結果、ヒノキチオールの投与量を増やすことと催奇性に関連性があることが分かったというものです。
この実験はあくまで多量に投与した場合の実験結果であり、食品などへの添加物として使用する程度であれば何の問題もないと結論付けています。
要するにどんな成分でも多量に使えば何らかの負の作用が出るものですが、安全に使用できるレベルを研究したものといえるでしょう。
育毛剤の場合は体内吸収量も僅かですので催奇性を心配する必要はありません。