ミレットエキスの育毛効果

 

「ミレットエキス」というキーワードは、育毛に関心がある方でもなかなか知らないワードなので、もし知っているとしたらなかなかの情報通です。

 

サプリメント市場では医薬品のように厳格なチェックが無い分、ある程度の効能が確認されればすぐに商品化できるので、海外などで利用される育毛成分も素早く取り入れることができます。

 

医薬品のように確実な効果を期待するのは酷ですが、マイルドな効果ながらも悩みにアプローチできる製品が豊富にそろっています。

 

抜け・毛薄毛、育毛分野の悩みにアプローチする商品は沢山ありますが、その中の一つが今回紹介するミレットエキスです。

 

このエキスの正体と育毛効果について見ていきたいと思います。

 

ミレットエキスの特徴

 

ミレットエキスはイネ科の植物由来の精製エキスで、多くは錠剤の形に加工されてサプリメントとして提供されています。

 

ミレットエキスにはシスチン(L―シスチン)というアミノ酸が豊富に含まれていて、これが健康な髪の毛を作り出すのに大切な成分となります。

 

髪の毛は元々体と同じくタンパク質からできているのですが、髪の毛を創造するタンパク質をケラチンといいます。

 

ケラチンは爪などを構成する素材ともなりますが、髪の毛は90%がこのケラチンでできているので、これを十分に育てることが健康な毛髪の生成に必須となります。

 

そのケラチンを合成するのがアミノ酸ですが、ケラチンを合成する主成分がシスチンです。

 

他にもメチオニンというアミノ酸も合成に使われますが、ミレットエキスはシスチンもメチオニンも両方含んでいます。

 

他にもビタミンB6,B12やミネラル類も含んでいるので髪の毛の合成に必要な成分をバランスよく含んでいると言えます。

 

サプリメントとして摂取するメリットは?

 

シスチンやメチオニンといったアミノ酸は一部のビタミンのように体内で自然に合成することができないので、食事などから摂取してやる必要があります。

 

食品でいえば肉類、チーズ、卵、大豆などに含まれますが、食品だけから十分量を摂取するのは難しいといわれています。

 

そのため、不足する分をサプリメントで摂取してやることはとても有効で、副作用についても特に心配は要りません。

 

食品としての扱いですから体に害はありませんし、含まれる栄養素をみても副作用が心配される成分は含んでいません。

 

海外では安全性が高いので飲む育毛剤として人気ですが、日本でも素早くこれを取り入れた形ですね。

 

どんな薄毛に効果があるの?

 

ミレットエキスはフィナステリドのように体内のホルモン系に作用するものではありませんし、特定の薄毛になり得る原因に効かせるようなタイプのものではありません。

 

髪の毛の合成に必要な栄養素を補充して、育毛に必要な環境を整えてやるためのものです。

 

なので、男性型脱毛症や円形脱毛症など特定の薄毛に効果があるということではありません。

 

例えるなら、風邪をひいたときに風邪薬を飲むのではなく、バランスの良い食事をとって体の抵抗力を落とさないようにするようなイメージで使用するものです。

 

その意味では、ホルモン由来のAGAや女性の薄毛、また、自己免疫が関係するといわれている円形脱毛症などにも全く効果が無いわけではなく、人が毛髪を生成する素地を整えることで多少の抜け毛の減少を期待しても良いかもしれません。

 

ただし、上記のような病的な抜け毛は、ミレットエキスだけでは明らかに役不足ですので、専用の治療薬を用いたり医師の処置を受けるなどして対処する必要があります。

 

各商品によって用法用量が異なりますので、指示に従って服用してください。

 

ミレットエキス関連商品

DHCのミレットエキスサプリ

 

このサプリメントは、楽天やAmazonなどの通販サイトで「ミレットエキス」と検索すると上のほうで表示されるので、このカテゴリの中では売れ筋なのだと思います。

 

DHC ミレットエキス

 

継続して摂取してみた感想

サプリメントで得られる効果にはかなり個人差がでますね。

 

通販サイトの口コミでは「髪が元気になってハリ・コシが出てきた」「抜け毛が減った」というような書き込みがあったので期待して3ヶ月間飲み続けたのですが、私の場合は抜け毛・薄毛・髪質改善に対して、特に目立った変化はありませんでした。

 

※私 → 女、40代。 髪の悩み → びまん性の薄毛、白髪、うねり。

 

補足

 

「シスチン」と「システイン」

 

ミレットエキスに含まれている「シスチン」と似た成分に「システイン(L−システイン)」があります。

 

どちらもアミノ酸の一種ですが、システインは体内にもともと存在している成分で、シスチンはシステインが2個結合したり、メチオニンから合成されます。

 

髪の毛にとってどちらが重要かといえば、シスチンのほうだと思われます。

 

理由として、髪の毛は18種類のアミノ酸が結合したタンパク質で、これをケラチンと呼びます。そのケラチンの構成に占める割合が高いシスチンが不足すると、抜け毛や髪質の変化などの頭髪トラブルを引き起こす要因になり得るからです。