ニコチン酸アミドの育毛効果について

ニコチン酸アミドは、ドラッグストアで売られている非常に多くの育毛剤に配合される成分です。

 

ほとんどの製品に入っていると言っても良いくらい常連成分となっています。

 

「ニコチン」とついているのでタバコのニコチンと関係があるように見えますが、全く別物です。

 

タバコのニコチンのように毒性はないので安心してください。

 

ニコチン酸アミドはビタミンの一種でビタミンB群に属しています。

 

食事では赤みの肉やレバーなどに多く含まれる成分で、肉類を適度に摂取していれば通常足りなくなることはありません。

 

ただ、体内に摂取するだけでは育毛的にはあまり効果は無く、頭皮に直接使用することで育毛効果を生みます。

 

今回はこのニコチン酸アミドについて見ていきます。

 

ニコチン酸アミドの育毛効果

 

ニコチン酸アミドには血行を促進する効果があるので、頭皮に直接使用することで頭皮の毛細血管に働きかけ、血流を増進することで毛根へ多くの栄養を届けます。

 

低価格帯の育毛剤でも血行促進は必ず入れるべき成分ですが、ニコチン酸アミドがその役割の多くを担っています。

 

また抗炎症作用も持つことから、シャンプー剤や雑菌の影響で炎症が起きやすい頭皮の状態を改善する働きもあります。

 

そして直接毛根に働きかける作用として毛母細胞の活性化があります。

 

毛母細胞は毛乳頭からの指令を受けて細胞分裂を繰り返し、これが毛髪となって成長していきます。

 

ニコチン酸アミドはこの作用をサポートして強い髪の毛が作られるように援助します。

 

このように直接の毛根刺激と頭皮環境の改善の両方をまかなえる成分となります。

 

ニコチン酸アミドの副作用は?

 

ニコチン酸アミドは体内に摂取しすぎるとあまり良くないことがあります。

 

育毛剤として使用する分には大量摂取はできませんし外用塗布剤ですから、体内への吸収も僅かですので心配は要りませんが、他のサプリメントなどに配合されている場合は、用法用量を守って摂り過ぎに注意してください。

 

摂り過ぎの副作用としては頭痛や吐き気、肝臓障害の他、皮膚の紅潮などが見られることもあります。

 

育毛剤の場合、使用後は血流が良くなったために一時的に赤くなることはありますが、その赤みがずっと続く場合やかゆみを伴う場合はアレルギー反応である可能性があります。

 

その場合は使用を続けると毛根へのダメージに繋がりますので使用を中止してください。