育毛剤の使用を止めるとどうなるの?

薄毛の原因が加齢や遺伝性の場合

 

→ 育毛剤の使用を止めてしまうと、使用前の状態の戻ってしまう可能性が高いです。

 

薄毛の原因が加齢や遺伝性の場合、何の対策も取らずに放置したままだと、症状が改善する可能性はほとんどありません。

 

理由としては、すでに健康な髪の毛を育てるための体の機能が低下しているため、自力では以前のように生やすことが出来なくなっているからです。

 

そこで、育毛剤の力を借りて抜け毛を防ぎ、育毛・発毛を促進します。

 

期待通りに抜け毛が減ってくれた場合は、「育毛剤が効いた」ことになります。

 

この状態で使用を止めると、減っていた抜け毛はまた増え始めます。ただし、育毛剤使用前より増えるということはないはずです。

 

あくまでも、育毛剤の効果によって減っていた分の抜け毛が元の量に戻るだけです。

 

※育毛剤使用中止後は、一時的に抜け毛が増えるかもしれません。でもこれは、育毛剤の力によって留まっていた分の髪の毛です。

 

この状態が落ち着いた後は、育毛剤使用前の抜け毛の状態に戻ります。

 

例:育毛剤の効果を感じた場合

 

育毛剤使用前の1日の抜け毛の平均本数100本
 ↓
育毛剤使用開始
 ↓
徐々に抜け毛の量が減ってくる
 ↓
3ヶ月経過時点の抜け毛の本数50本
 ↓
使用をやめる
 ↓
徐々に抜け毛の量が増える(元に戻る)
 ↓
最終的に使用開始前と同じ100本程度で落ち着く

 

 

加齢による老化現象や遺伝性の薄毛の場合、自力では毛量をキープ出来ない頭皮環境なので、育毛剤使用中のような効果をキープするためには、ずっと使い続けるしか方法はありません。(効果を感じた場合のみ)

 

この辺の話は、育毛剤に限ったことではなく、他の薬やサプリ、化粧品などと同じです。

 

自分の体の機能だけでは足りない分を、薬や商品の効果に頼ることで補います。使用を止めれば、得られていた効果がなくなるので、元の状態にもどります。

 

この流れは当たり前のことですよね。同じことが育毛剤でも起こるだけなのです。

 

育毛剤使用で何の効果も実感できなかった場合

 

このケースは育毛剤が効いていなかったことになるので、使用を止めても何の変化も影響もないでしょう。

 

一時的に体の機能低下や乱れが生じて発症した薄毛の場合

 

→ 状況によります。

 

抜け毛・薄毛の原因がストレスやホルモンバランスの乱れ、不健康な生活習慣などの場合は、その原因を改善してしまえば健康な髪の毛を育てる機能も回復してきます。

 

そのケースでは、育毛剤の使用を止めても抜け毛が増えることはないはずです。

 

ただし、頭髪トラブルの原因は多岐に渡り、特定の1つに絞るのは難しいのが実情です。

 

例えば、摂取カロリー制限による無理なダイエットで急激に抜け毛が増え、地肌が透けるほどの薄毛まで症状が悪化した場合。

 

育毛剤の使用開始と同時に、栄養バランスの良い食事を心がけ、順調に抜け毛や薄毛の症状は改善した。

 

普通に考えると、ここで育毛剤の使用をやめても問題ないように思えます。

 

でも、無理なダイエットにより、ホルモンバランスが崩れていたり、体内で他の問題が生じている可能性も多々あります。

 

薄毛関連の掲示板やQ&Aサイトをみていても、「抜け毛が増えるキッカケとなった原因を解消したのに、症状は一向に良くならない」というような書き込みをよく目にします。

 

このようなケースでは、そのキッカケとなった原因により、体内バランスが崩れて、他にも色々な問題が発生していることが考えられます。

 

この問題は、男性より女性のほうが多く該当するようです。

 

男性の薄毛の原因は比較的分かりやすいのですが(多くは遺伝・男性ホルモンの影響)、女性の原因は複合的で分かりにくいためです。

 

このような事を踏まえると、育毛剤の使用&キッカケとなった原因の解消により、症状が改善したとしても、いきなり使用をやめるのではなく、少しずつ使用回数を減らしていく方法をおすすめします。

 

今の育毛剤の大半は、朝晩2回の使用が目安となっているので、それを夜だけにして少し様子を見てみる。

 

抜け毛の増加や髪の毛の調子に変化がなければ、使用をやめる、または、さらに使用頻度を減らして様子をみる。それでも問題がなければ、完全に使用をやめる。

 

このような流れで良いと思います。

 

 

30歳以降の人は、加齢による薄毛に移行した可能性もあります。

 

元々、薄毛になりやすい体質(遺伝も含む)の人が無理なダイエットなどにより体内バランスを崩す。それがキッカケとなり「薄毛のスイッチが入る」ような感じで、自力では毛量をキープできない体内環境に移行してしまうイメージです。

 

何が原因か分からなくなってしまったら、病院で診察を受けてみるのも1つの選択です。