人間の髪の毛の本数は5万〜15万本とかなり個人差あり

 

成人した日本人の髪の毛は10万本くらいが平均と言われています。でも、多い人だと15万本、少ない人だと5万本と約3倍の10万本もの差があるそうです。

 

元々の髪の本数と比較して、毛量が減ることを薄毛と言うのであれば、生まれつき髪の本数が多い人でも少ない人でも、薄毛になる可能性は同じです。

 

女性の悩み掲示板などで薄毛の悩みの書き込みを見てみると、若い時はうっとうしいほど髪の量が多くて太かったのに、30代40代になり急激に毛量が減り、髪質も細く柔らかくなってスッカスカ状態に…という書き込みをよく目にします。

 

なので、今は毛量も太さも理想的な方でも、年齢を重ねて体質やホルモンバランスなどが変化していくと、深刻な薄毛で悩む可能性はあり得ます。

 

より心配なのは、生まれつき毛量が少ない方。

 

加齢とともに頭皮環境は老化し、頭皮の毛根から作られる髪の毛も弱くなっていきます。弱い髪の毛は十分に成長できずに抜け落ちたり、太くならず細く柔らかい状態も増えていきます。すると、地肌の透けやボリューム不足の悩みは、若い頃より深刻になっていきます。

 

早めの頭皮ケアで予防・対策

 

質の高いシャンプーや育毛剤は、実際に抜け毛が増えたり、薄毛が進行してから使い始める方が多いです。

 

でも本来は、お顔のケアと同じように、ある程度の年齢になったら(目安30歳過ぎ)、予防目的で頭皮のエイジングケアを実践するのが理想的と言われています。

 

何も対策を取らないのと比べると毎月のコストはかかってしまいますが、年齢を重ねてからも女性らしく楽しく毎日を過ごすための必要経費と考えれば、多少のコスト増は我慢するしかないのかな−と個人的には思っています。

 

関連メモ

 

「頭皮ケアに取り組む女性が急増」

 

民間調査会社の富士経済によると、2004年〜2014年の頭皮ケア市場は、女性が60億円から177億円と約3倍に増え、逆に男性は298億から183億円と40%近くも減っていたそうです。

 

男性の頭皮ケア需要が減った理由は、主に「あきらめ」だそうです。坊主やスキンヘッドなど男性ならではの髪型や、男性の薄毛に対する世間の風当たりが弱くなってきた影響も考えられます。

 

一方、女性の場合は、大手化粧品メーカー各社が女性向けの頭皮ケア用品の開発に力を入れ始めたこと、また、女性の社会進出が進むとともに、ストレスが増えたり、人目に触れる機会が増えたことにより、身だしなみへの意識が高まったことなどが市場拡大の要因のようです。

 

育毛剤というと、店頭では何となく恥ずかしくて購入を躊躇してしまいがちですが、今は通販で簡単に注文できます。

 

また、最近登場している女性向け商品は、育毛剤ではなく「頭皮用美容液」や「頭皮エッセンス」などのネーミングで呼ばれることも増えてきています。外箱や容器もまさに美容液のようなものが登場しているので、今後はもっと気軽に頭皮ケアできる時代になってくると思われます。