ドライアイや眼精疲労の影響で抜け毛が増加するって本当?

 

現代人はとかく目を酷使しがちです。パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットの普及により、24時間いつでもどこでもネットにつながるので目は休まる暇がありません。

 

目の酷使は目の疲れだけでなく、体全体や精神にも悪影響をもたらすことから、仕事におけるパソコン等の使用には一定の制限が加えられることもあります。

 

VDT(ビジュアル・ディスプレイ・ターミナル)症候群といって、労働者の健康を損なう危険があることからパソコン等の作業時間や作業姿勢、休息などについて国の指針も示されているほどです。

 

私たちが普段自覚症状として感じることが多いのがドライアイ症状ですが、これはその名の通り「目が乾く」というもの。

 

眼球は涙のおかげで乾燥などから保護されていますが、涙の成分構成が悪く蒸発しやすい、涙の分泌が減っているなどの影響で十分に目が潤っていられないことでドライアイとなります。

 

このドライアイが抜け毛を促進するという話もあるようですが、何か関係があるのでしょうか?

 

ドライアイが原因で抜け毛が増加?

 

ドライアイは現代病ともいわれ多くの方が症状を持っていますが、いったん症状が出ると根治は困難でドライアイの点眼薬を使い続ける必要があります。

 

体調や季節によって症状の多寡は異なり症状が重く感じる時もあればそれほどでもない時もあります。

 

ドライアイそのもので抜け毛が増えるということはありませんが、目の酷使が進むと眼精疲労に進むことがあります。

 

眼精疲労は目の疲れが体の他の部位の不快症状として現れる症状のことで、代表的なものには肩こりなどがあり、人によって症状が異なります。

 

ここまで進んでくると、目の神経が続く目の横から側頭部(こめかみ・耳の周り)にかけての顔と頭皮の筋肉が硬直し固くなります。

 

そのため眼精疲労がある方は側頭部の血行不良からこの部位の薄毛が起きやすくなります。

 

また目の疲れはストレスとなって体に負荷をかけ、このためにストレス性の血管収縮が起きやすくなり、頭皮の毛細血管がこれに反応して頭皮全体の血行不良を起こしやすくなります。

 

特に意識していなくとも、パソコンやスマートフォンの使用時には神経が緊張するので、それだけでも筋硬直や血管収縮は起きやすくなります。

 

また、夜間や就寝前に使用するとその緊張が続き、睡眠の質が落ちたり寝つきが悪くなってしまいます。

 

髪の毛の成長を促す成長ホルモンは夜10時〜夜中2時のタイミングで放出されるので、この時間帯の睡眠の質を確保できないと健康な毛髪が育ちにくくなります。

 

ドライアイや眼精疲労の対策は?

 

初期のドライアイであれば眼精疲労に進む前に目薬などで対処ができます。

 

ドライアイ用の目薬は薬局などでも手軽に買えますし、眼科に行けば必要な検査を行ったうえでまとめてドライアイ用の目薬を処方してくれるので費用面でお得です。

 

ドライアイ用の目薬は市販の物だとトロみをつけたものが多く、涙と同じ効果を持つ薬液として調合されています。

 

病院で処方されるのもヒアルロン酸ナトリウムを主成分にした涙の性質を持つものや、目の細胞が保護物質を生み出しやすいようにしてくれるジクアス点眼液を処方してくれます。

 

眼精疲労に進んでしまった場合はドライアイの治療を続けるのはもちろんですが、点眼薬治療だけではおそらく不十分です。

 

パソコン等の作業時間を減らす、作業時の姿勢を見直して適正な姿勢を保つようにするほか、抜け毛対策の為に育毛剤を使用してマッサージを慣行するなどの工夫が必要になります。

 

 

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