睡眠不足・夜更かしが招く悪影響について

 

何かと忙しい現代人は寝る時間を犠牲にしてしまいがちです。

 

会社員の方であれば、7時出勤〜22時帰宅などが普通という方も多いかと思います。

 

例えば、22時に帰宅して食事と歯磨きに1時間、お風呂に30分、家族と談笑30分の後やっと就寝するとなると24時を回ってしまいます。

 

寝つきが良くなければ脳が眠りに入るのは1時以降かもしれませんね。

 

また、スマホアプリやゲームを夜遅くまで遊んでしまう方も多いです。

 

翌朝は6時に起きてあたふたと7時に出勤といった生活が一般的にすらなっています。

 

これで体に影響がなければ良いのですが、仕事上どうしても避けられない事情によるものはまだしも、長期間の睡眠不足は肉体疲労や精神的ストレスの元になるので、少なくとも意図的な夜更かしはできれば避けたいところです。

 

朝に通勤ラッシュで電車内のサラリーマンの顔が疲れ切っているのをよく見ますが、体を壊さないようにしてもらいたいものです。

 

今回は、睡眠不足や夜更かしが髪の毛の成長にどのような影響を与えるのか見ていきます。

 

成長ホルモンの分泌力を弱め、自律神経を乱す

 

人の体は細胞の成長や傷の回復などのために成長ホルモンを分泌します。

 

例えば、包丁で指を切ってしまった場合でも、自然治癒力によって傷が修復されて元に戻りますよね。

 

これは成長ホルモンの作用によって皮膚を作る細胞が細胞分裂を繰り返し、傷をふさぐように増殖して元に戻してくれるからです。

 

子どもが大人に成長するにしたがって体が大きくなりますが、これは全身で成長ホルモンが体を大きく成長させるからです。

 

「寝る子は育つ」と言われますが、よく寝る子は成長ホルモンがよく分泌されるので成長が促進されるためです。

 

この成長ホルモンは夜に多く分泌され、しかも質の良い睡眠を取れている間によく分泌されます。まさに寝る子は育つの言葉通りですね。

 

外傷を負っている負傷者は良く寝ることで傷の治りが早まります。夜中に目を覚ますと傷口がムズムズ感じることがありますが、これはまさに傷口の細胞が増殖して修復をしている最中だからです。

 

この成長ホルモンは髪の毛の成長にも強く関与しているので、良い睡眠は育毛にとても重要になります。

 

成長ホルモンがよく分泌されるのは夜10時から夜中の2時頃と言われていますので、この時間帯にはすでに入眠していることが好ましいです。

 

すぐに入眠できる人はいいですが、時間がかかる人は9時半頃、少し早めにベッドに入ってリラックス状態に入ってください。

 

必要な睡眠時間は人によって違いますが、概ね6時間〜9時間くらいの間で自分に丁度良い時間があるはずです。

 

睡眠時間は長すぎてもいけませんが、不足すると上述の成長ホルモンの分泌が減るほか、自律神経が乱れて体に悪影響が出ます。

 

緊張と弛緩の丁度良いバランスをとる自律神経が乱れると肉体疲労の原因になるのはもちろん、抑うつ症状など精神的な症状も起きやすくなります。

 

仕事が忙しい方などは緊張の作用が優位に立って、帰宅してもなお緊張状態が続くことで寝つきが悪くなることも多いです。

 

緊張状態は血管を収縮させる効果があるので、頭皮の毛細血管も影響を受けて縮こまってしまいます。

 

細い毛細血管はすぐに血行不良になってしまうので、毛根が栄養不足に陥り十分に成長できません。

 

睡眠不足が自律神経を乱す原因にもなりますから、自分に合う安眠法を試してみましょう。

 

お風呂でリラックスする、アロマなどを試す、入眠前には豆電球で精神を落ち着けるなど色々な方法が紹介されていますが、意外と多いのが枕の問題です。

 

朝起きた時に最も首や肩が凝っているという人は、寝ている間に疲労がたまってしまっていますから、高さなどを調整した枕を用意する必要があるかもしれませんね。

 

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