パーマや縮毛矯正が頭皮や髪の毛に与える影響について
髪の毛はオシャレを演出するためにカラーリングしたり、ストレートパーマあるいは縮れ毛を治す縮毛矯正などを施すことで自分の好きな髪形を作って楽しむことができます。
ストレートパーマと縮毛矯正は厳密には違うもので、前者はカールパーマなどをかけた後でその効果を取り去り元の髪型に戻すためにするもので、元々の縮れ毛をストレートにして固定することはできません。
これを可能にしたのが縮毛矯正で、特殊な薬剤を使い熱を加えることでその人の元来の縮れ毛を伸ばしてまっすぐにし、さらにそれを固定することができます。
今回はこうしたパーマや縮毛矯正が頭皮や髪の毛に与える影響、そして抜け毛や薄毛に繋がってしまうのかを考えます。
髪に対してはダメージがある
パーマも縮毛矯正も薬剤や熱を使用することから少なからず髪の毛に対してはダメージがあります。
特に縮毛矯正に使用する薬剤は髪の毛に浸透させてタンパク質の結合パターンを強制的に断ち切り、まっすぐ伸ばしたうえで熱を加えてこれを固定し、ストレートの状態を維持するもので髪の毛へのダメージも大きなものになります。
毛髪が最初から細い場合は薬剤の影響や物理的な作用で切れてしまったりすることもありますが、通常の頭髪であればそれほど心配する必要はないものと思われます。
髪の毛に直接塗布して使用するものですからこうしたダメージは避けられませんが、頭皮への影響はどうでしょうか。
頭皮には直接つけないように施術される
美容院等でストパーや縮毛矯正をしてもらう場合は薬液を頭皮に付けないように工夫されます。
美容師の腕が悪い場合は頭皮に付着してしまうこともありますが、基本的には頭皮に付かないようにされるということです。
薬液には刺激があり、特に縮毛矯正の薬液は刺激性が強いのでもし頭皮についてしまった場合は少なからず影響がありそうです。
ただそれも一時的なダメージですからすぐに洗い流せば毛根への永続したダメージにはならないでしょう。
では縮毛矯正などを年に数回継続して施術してもらうとした場合はどうでしょうか。抜け毛や薄毛に繋がってしまうことはあるのでしょうか。
継続しての施術も薄毛の原因にはならない
なんども薬液を頭皮に付けてしまうような場合は別ですが、基本的には頭皮への悪影響は及ばないので薄毛になってしまう要因としては考えにくいです。
あえて頭皮に付着させ物理的・化学的なダメージを与えるようなことはしないと思いますが、それよりもむしろ薄毛の原因のほとんどはホルモン由来によるものですので、こちらの影響を気にしたほうが良いです。
仮に薬液で頭皮や毛根がダメージを負い毛が抜けてしまっても、それは一時的なものでヘアサイクルに従って次の髪の毛が生えてきます。
しかし体内のホルモン由来のものは永続的に悪さをして毛根のヘアサイクルを乱すので、この作用を断ち切らないことには髪の毛の軟毛化が進み確実に薄毛になります。
この治療には専用の治療薬を使わなければならないので薄毛治療の専門クリニック等に相談する必要があります。
ホルモン由来の薄毛は医学的な治療となるので美容院やヘアサロンなど医師が在籍しないところでは治療を受けることができません。
ということでパーマや縮毛矯正を美容院等でやってもらうことは薄毛には直接つながらないので安心して良いでしょう。
ただし、自分で行う場合は注意が必要です。
注意書きに「頭皮に付着させないこと」と書かれていると思いますが、素人ではそれはなかなか難しいと思います。
費用面で安く済むメリットもありますが、安全面を考えた場合はプロに頼むのが安心です。
最近通いはじめた美容院の方いわく、「縮毛矯正を繰り返しやってる人は高確率で薄毛になりやすい」そうです。
この辺の話しは美容師さんによっても感じ方が違うのかな?と思いました。
一般論では、頭皮に液剤が付着しなければ薄毛の直接的な原因にはならないと言われています。
でも、現場で髪の毛を見続けている美容師さんがそう感じているのだから、その大小に関わらず何かしらの悪影響があるのかも、と考えるキッカケになりました。