女性の頭皮の臭いの原因とケア方法について
体臭がきつくなりやすいのは男性の方のイメージが強いですが、実際は女性も体臭を気にする必要があります。
特に頭皮は近くで臭ってみると女性も意外とキツイ臭いを発していることがあるので、キチンとケアしなければなりません。
普通の体臭であれば、制汗スプレーやデオドラントシートなどでひと拭きすれば緩和できますが、頭皮はそういったことができないので、気になった時にすぐ対処することができません。
香水などでごまかすことはできますが、臭いを香りでごまかすのは、イベントの時など本当に緊急の場合だけにして、普段の生活では頭皮の臭いの原因をできるだけ除去しておきたいものですね。
今回は女性の頭皮の臭いの原因とケア方法などを見ていきます。
女性の頭皮が臭ってしまう原因は?
頭皮の臭いは独特ですが、これは頭皮に分泌される皮脂が酸化するために発生するものです。
皮脂は皮膚を守ってくれるバリアの役目を果たすので必要なものではあるのですが、定期的に洗い流してやらないと酸化して嫌な臭いを発します。
頭皮はもともと皮脂腺が多く、顔のTゾーンの二倍ほどの皮脂腺があると言われています。体の中ではこまめに洗浄してやる必要のある箇所と言えるでしょう。
通常であれば毎日の洗髪で洗い流せるのであまり問題化しませんが、皮脂が過剰に分泌されるようになると酸化した皮脂の量が増えるために、臭いの元も増えて多くの臭いを発してしまいます。
皮脂が過剰に分泌される要因はいくつかあります。
食生活では油っこい食事が皮脂の過剰分泌につながります。
摂取した食品の脂肪分がそのまま皮脂として分泌されるわけではありませんが、油分の多い食事を続けると皮脂の分泌も盛んになるので、できるだけ避けた方が良いです。
毎日使用するシャンプーも洗浄力が強すぎるものを継続して使用している場合、気づかないうちに皮脂の過剰分泌に繋がっているケースがあります。
多すぎる皮脂は除去しなければなりませんが、洗浄力が強すぎて皮脂を取りすぎてしまうと、バリア機能が無くなるために危機反応から体が皮脂を過剰に分泌してしまうことがあります。
男性向けのシャンプーは洗浄力が強い物が多いので、女性が使用するのは避けた方が良いです。
また、女性はホルモンバランスが崩れてしまうことがありますが、女性ホルモンのうちエストロゲンは皮脂分泌を抑制し、プロゲステロンの方は逆に皮脂分泌を促進する働きがあります。
ホルモンバランスを崩してプロゲステロンが優位になると皮脂過剰になりやすいので、ストレスや睡眠不足などでバランスを崩してしまわないように注意しましょう。
女性ホルモンの分泌が低下する40歳以降は特に注意が必要です
女性らしさを司る女性ホルモンの分泌量は、加齢の影響で徐々に減少していきます。
急激に低下するのは更年期前後(一般的に45歳〜55歳)。個人差で30歳半ばくらいから減少する方もいます。
すると、体内のホルモンバランスが崩れ、女性の体内にも存在する男性ホルモンの影響が強くなってきます。
男性ホルモン優位の状態になると、体臭だけでなく、生理不順、皮脂の分泌量が増えたり、抜け毛・薄毛の悩み、体毛(ヒゲなど)が濃くなる等、様々な影響を受けます。
今回のテーマである頭皮の臭いも、加齢とともに気になる傾向にあるのは、ホルモンバランスの崩れが主な原因となります。
ケア方法は?
毎日使用するシャンプー選びはまず男性用のものは使用しないことです。
ではどのようなものが良いかというと、アミノ酸系の洗浄力がマイルドなものや、ノンシリコンシャンプーなど頭皮に負担をかけないものが良いです。
ノンシリコンシャンプーは洗い上がりがキシキシしてしまうデメリットがあるので、必要に応じてリンスやトリートメントを使用しましょう。
リンスやトリートメントも含めて髪に使用するものは、しっかりすすいで洗い流さなければ毛穴詰まりを起こして抜け毛につながるので注意してください。
また、最近人気の炭酸水をつかったヘッドスパも有効です。
美容院やヘアサロンで施術を受けることができますし、自分で自作して炭酸水シャンプーをする人もいます。
炭酸水は頭皮の皮脂や汚れの洗浄効果が高く、さっぱり感もあるので大変人気です。
シャンプー後はドライヤーでしっかり乾かして生乾きによる臭いを発生させないことも大切です。