急に抜け毛が増えた場合の原因と対策

考えられる要因と対策

 

季節性

 

個人差はありますが、人間も犬や猫と同じく「季節の変わり目」特に夏の終わり〜秋頃(8月〜11月)になると抜け毛が増加する傾向にあります。

 

この現象の理由として、「動物の夏毛から冬毛に生え変わる名残り」「夏場の強い紫外線による頭皮ダメージ」「夏バテによる体調不良の影響」など様々挙げられています。

 

この場合の抜け毛対策は、

  • 一過性の現象なのであまり気にし過ぎない
  • 十分な栄養・睡眠をとり体調を整える
  • 弱っている頭皮環境を考慮したヘアケアを心がける

季節性の抜け毛は一時的な症状なので、気にし過ぎないことが重要です。

 

また、体調不良は髪の成長にも直結するので、夏バテの自覚がある方は、体調を整えることを優先しましょう。

 

抜け毛だけでなく、頭皮が乾燥する、ピリピリ・ヒリヒリする、痛みを感じる、髪がパサつくなど、違和感を感じる場合は、頭皮や髪の毛に刺激を与えないように、普段より繊細な頭皮・ヘアケアの意識が必要になります。

 

具体的なケア方法として、

  • シャンプーを頭皮用に変える
  • 頭皮用の美容液(育毛剤含む)を使用する

が主流となっています。

 

 

頭皮用シャンプーは頭皮環境を正常に整えるのが役割で、抜け毛を防ぐ効果があるのは育毛剤の方です。

 

ホルモンバランスの変化

 

ホルモンのバランスが崩れる原因は様々ですが、女性特有の症状として、生理前後、出産前後、更年期が有名です。

 

その他にも、ストレスや不健康な生活習慣などもホルモンの分泌量に影響をあたえるので、「ホルモンバランスの変化による抜け毛の可能性」はすげての女性に該当します。

 

対策として、その状況にあった方法を選択する必要があります。

 

生理前後によるホルモン分泌量の変化による抜け毛の増加は、一時的で自然な現象のため、気にしないのが得策です。

 

ただし、抜け毛以外に月経異常(周期の乱れ・経血量が多すぎる・生活に支障をきたす程の不快症状など)を自覚している方は、一度、婦人科で診てもらうことをおすすめします。

 

※髪が異常に抜ける病気としては、甲状腺の症状(甲状腺機能亢進症・甲状腺機能低下症)が有名です。

 

生活環境・心境の変化(数カ月前〜)

 

この項目は主にストレスによる異常脱毛(円形脱毛症も含む)に関係してきます。

 

人の髪の毛には「ヘアサイクル」という毛髪が生え変わる周期が存在します。

 

 

その周期を考慮すると、急激に抜け毛が増えはじめた2〜3ヶ月前の出来事が、頭髪トラブルに影響している可能性があります。

 

新しい生活・職場環境、人間関係など、肉体的・精神的に強くストレスを受けると、体内の色々なバランスが崩れ、髪の毛の成長にも悪い影響を与えてしまいます。

 

その影響は、2〜3ヶ月後の抜け毛や髪質の変化として現れることになります。(このタイムラグがヘアサイクルによるものです)

 

対策は、異常脱毛による頭髪の症状によって違ってきます。

 

この抜け毛は、原因となったストレスが解消されれば自然と元のヘアサイクルに戻るので、基本的には過剰に気にしないで放っておくのが一般的です。

 

ただし、頭皮が透けるほど薄毛が進行してしまった、複数の円形脱毛症が出来てしまったなど、症状がひどい場合は、皮膚科で診察を受けたり、育毛剤を使って自宅で頭皮ケアをすすめるなど、今以上に症状が悪化しないような対策が必要になってきます。

 

アレルギーや病気の影響

 

病的な原因の場合は、自覚症状のある・なしで対応が変わってくると思われます。

 

抜け毛と同時に体に異変を感じている場合は、迷わず病院で診てもらいましょう。

 

病院に行く場合、円形脱毛症や湿疹・赤み・痛みなど、明らかに頭皮に異常が出ている方は「皮膚科」、特に外的な異常はない方は、婦人科を受診するのが一般的です。

 

薬剤による副作用

 

抗がん剤など、高い確率で異常脱毛が起こると分かっている場合を除くと、薬剤性脱毛症の判断は非常に難しいのが現状です。

 

ただ、この場合の脱毛は「最近少し抜け毛が増えてきたかも?」程度の症状ではなく、ヘアスタイルでは対処出来ない程まで頭皮が透けて薄毛が進行する傾向が強いです。短期間で異常なほど髪の毛が抜けるような場合は、念のため病院(主に皮膚科)で診てもらったほうが良いと思います。

 

対策が必要な目安

 

上記のように、女性の抜け毛が増える要因は沢山あるので、どれか1つに確定させるのは非常に難しいのが現状です。

 

目安として、通常の2倍以上(200本〜)の抜け毛が1ヶ月以上も続くような場合は、体内や頭皮で何かしらの異常が起きている可能性が高くなります。

 

10代〜30代の女性

 

老化現象(主に女性ホルモンの分泌量低下)による抜け毛増加の可能性は低いため、何かしらの要因による「一時的なホルモンバランスの乱れ」が考えられます。(ホルモンバランスが乱れやすい妊娠〜出産前後は除く)

 

自宅で対処する場合

 

健康的な生活(適度な栄養・睡眠・運動)を心がけたうえで、地肌に優しいシャンプーで頭皮環境を整える、毛根に栄養を与え髪を抜けにくくするために頭皮用の美容液・育毛剤を使用する。

 

上記でケアを続けてもなお、異常脱毛が続く場合は、念のため皮膚科または婦人科の受診をおすすめします。

 

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40歳以降の女性

 

早い方は30代後半、一般的には40代半ば位から更年期に突入します。

 

個人差はありますが、年齢とともに女性ホルモンの分泌量が減少することで、体に様々なトラブルが発生します。特に更年期(一般的に45歳〜55歳)の時期には、急激な変化があり「更年期症状」を引き起こします。

 

 

髪の毛を太く長く成長させる女性ホルモンの分泌が減ることで、髪の毛は細くなり(ハリ・コシがなくなる、軟毛化)、抜け落ちやすくなります。

 

また、毛根の働き全体が衰えるため、髪を黒くする色素生成も不活発になり、白髪も増えてきます。

 

この症状は、一時的なホルモンバランスの変化と違い今後もずっと続き、年齢とともに状況は悪くなっていきます。

 

対策としては、顔や手足のスキンケアと同じように、美容液などを使用して、「現状を維持する」ような頭皮・ヘアケアが必要になってきます。

 

使用するアイテムとして一般的なのは、シャンプーは洗浄力がマイルドで頭皮や髪に優しい「アミノ酸系の頭皮用シャンプー」、髪を育てる毛根に栄養を与え育毛を促進する頭皮用の美容液「育毛剤」です。

 

※すでに頭皮が透けるほど薄毛が進行している場合は、育毛効果のある育毛剤を試してみたほうが良いと思います。シャンプーは頭皮環境を正常に整える効果を期待できますが、直接的に抜け毛を予防したり、育毛・発毛を促進する役割は持っていません。

 

頭皮用シャンプーの主な役割
  • 頭皮や髪の毛の汚れを落とす
  • ニオイを防ぐ
育毛剤の主な役割
  • 育毛・発毛促進
  • 脱毛の予防
  • フケ・かゆみの予防
  • 乾燥から頭皮を守る
  • ベタつきを抑える(過剰な皮脂分泌の抑制)
  • 毛根の活動を活性化

個人的に様々な育毛剤を試してきた経験上、商品差はありましたが、「抜け毛の減少」「髪が元気になった(ハリ・コシ)」は多くの育毛剤で実感できました。

 

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